先日の連休に、横浜美術館で行われている「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」を観てきました。
予想通りの混雑具合でしたが、まあ、早朝から行ったおかげかそれでもゆるゆる観る事ができました。
作品は全部で100点余り。今まで、奈良さんのtwitterから制作の段階を時折見ながらだったので、これがあの作品だろうかと一人思いながら一つ一つを観てまわりました。
前回の2001年の横浜での展示から随分遠い所へ来たように思います。彼自身の作品も色々なことがあり、変化をしていました(と私は感じました)。
彼自身が言うように、作品は作品の「個」として独立したものであり、作家本人でもない、、まして私たちを表してもいない。しかし、どこかに自分や自分の子供、見知らぬ他人を感じるものがあるとしたら、それは人間の本能なのではないだろうか。異物に対しては違和感を持ち、自分に近いモノには好感を持つ。
音楽も同じように思うのです。
自分を投影し、あたかも自分自身がその歌詞の登場人物になってもそれは単なる歌であり、自分の人生ではない。でも、その作家の体験や背景が持つ力のようなものの反映した音楽が、自分の何かと重なり、それを糧にすることもできる。
だからこそ人は音楽を聴き、美術作品を観る。
そんな素晴らしいものたちが何十年も何百年も残っていく。
芸術にはそんな力があるのだと思うのです。
★開催はあとわずかですが。
「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」
会期:2012年7月14日(土)-9月23日(日)
会場:横浜美術館
休館日: 木曜日
開館時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)
アクセス:みなとみらい線(東急東横線直通)「みなとみらい駅」5番出口から徒歩5分。
JR線・横浜市営地下鉄線「桜木町駅」から「動く歩道」を利用、徒歩10分。
※会期終了間近のため混雑も予想されます。チケット売り場なども並んでいました。
セブンイレブンやヒカリエでもチケットは販売されているそうなので、事前購入がお勧めです。