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谷川俊太郎とクレーと私

またもやお久しぶりの更新です。

先日、持病が再発してからぼんやりする時間は増えましたが、何もしないことが一番の治療法と医師に言われ、本当にその通りにしていたらあっという間に秋になってきたようです。
今朝ほどもカナ、カナ、カナ、とひぐらしが鳴いていました。

さて、先日、宅配サービスのカタログに書籍紹介があり、「クレーの絵本」谷川俊太郎という書物が紹介されておりました。絵本、とあったしクレーも谷川俊太郎も好きな私としては、子供用にとさっそく注文したのですが、実際に本を手にしてみると、詩はあるていど4歳児にもわかるものもあるようですが大人向けだったかもしれません。
それでも夜寝る前にページを開き、絵を一つ一つ見ながら「これはなんの形だろうね」「お顔みたいなお魚みたいな形だね」などと二人で話して寝ました。
一人の時にあとがきを読んだのですが、谷川さんがクレーの絵は魂で感じる(観る)というように書かれています。確かに何かに当てはめたり、何だろうと理解したりすることは難しく、ただ眺めてそれを自分自身の魂が感じ取るのではないだろうか。

抽象絵画では時に理解し難いと一口に言われがちですが、心の目で観ると、そう遠いものではないように思ういます。
私はクレーの絵も谷川さんの詩も大好きです。頭で言葉で理解しようとすると混乱します。
しかし、イメージを浮かべてその絵の、言葉の持つ何かを感じ取る、導かれてどこかへ行く。
それが芸術鑑賞というものではないかと思うのです。
by kayos_handmade | 2012-09-08 07:58 | 現代アート
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